2023.06.13

“本当の”木の家はいいことだらけ!

自然素材にこだわった家づくりを提案している工務店「丸清(まるせい)」です。
「家族が健康的に暮らせる家を建てたい」と思ったときに、おそらく候補の上位に“木の家”が入ってくるのではないかとも思います。でも、正確にはどんな家を指すのでしょうか。
「木が使われた家」ということ以外は、なんとなくわかるようでわからない“木の家”について、今日は改めてご説明していきたいと思います!

(1)木の家って、どんな家?

実は“木の家”と呼ばれている住宅に、明確な定義はありません。そのため、内容は工務店やハウスメーカー次第。建築を検討している場合は、依頼先の工務店がどんな木の家を建てているのかきちんと確認することが大切になりますが、大きくは以下の2つに分けられます。

1:内装に木材を使っている家

外観のほか、天井や壁面、床材といった目に見える場所に木材を使用した家です。内装に木材を取り入れることで、視覚的に癒やされたいという方が採用されるようです。

2:構造体自体に木材を使っている家

木造住宅と呼ばれ、基礎や柱といった建物の構造に木材を使用した正真正銘“木の家”です。住み心地のよさに大きく関わる調湿性や断熱性、通気性に優れている点がポイントで、一般的に「木造軸組工法」や「木造壁式工法(ツーバイフォー)」といった工法が知られています。
材木店を母体に持つ丸清では、構造体はもちろん、内装や外壁にも天然の木材を使用した完全オーダーメイドの木の家を建てられます。

ここから先は、“構造体、内装、外壁に天然の木材を使用した木の家”を前提にお話しします。

(2)木の家のメリット

早速、木の家のメリットから見ていきましょう。

通年を通して快適に暮らせる

これまでにも弊社のブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、天然の木材には優れた調湿効果があります。そのため、じめじめした時期は室内の湿気を吸収し、逆に湿度が低い冬場は水分を放出。室内の湿度を常に一定に保ってくれるため、一年中快適に過ごせます。

優れた断熱性で光熱費もダウン!

木材は繊維層に空気を含んでいるため、高い断熱効果を期待できます。たとえば「無垢材のフローリングは冬場、裸足でも冷たくない」とよく言われますが、これも天然の木材に優れた断熱効果があるためです。
高い断熱性能のおかげで心地よく過ごせるのはもちろんのこと、省エネ効果も得られるため、光熱費が抑えられるという点も見逃せません。

健やかな空気環境

近年、問題になっているシックハウス症候群。主に建材や内装などに使用している化学物質が室内の空気を汚染し、それを吸うことが原因で引き起こると言われています。
では、建材を天然素材にこだわっていれば…?
ご想像の通り、シックハウス症候群とは無縁というわけです。弊社では、建材はもちろんのこと、内壁や断熱材に至るまで天然素材にこだわって家づくりをしています。

優れた耐久性

「木の家は弱いのではないか」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。日本には世界最古の木造建築として知られる法隆寺がありますが、建てられたのはなんと1300年以上前。この例を見ただけでも、「木材=弱い」が事実ではないことがわかっていただけるのではないかと思います。
ただし、最も大事なのは木の特性を熟知した職人が施工しているかどうかということ。木材を正しく扱えていないと、脆い家になってしまうことは否めません。その点、弊社の大工は凄腕揃いなので、ご安心ください!

環境にやさしい

木材は繰り返しリサイクルが可能で、さらに微生物の力を借りることで最終的に土に還すこともできるエコな資源です。また鉄やアルミニウム、セメントと比べて、加工時の必要エネルギーがかなり低いという点から見ても、省エネルギーに貢献できる建材といえます。

リラクゼーション効果で癒やされる

木材ならではの温かみのある質感は、目で見ても触れても心地よいものです。
なにより、木には特有の香りがあります。香りの正体は、フィトンチッドと呼ばれる精油成分。そして、フィトンチッドには「気持ちを落ち着かせる」「快適な睡眠をもたらす」など、さまざまなリラクゼーション効果があることが科学的にも証明されています。

唯一無二、デザイン性の高い家が作れる

そもそも天然の木には、一つとして同じものはありません。色味や木目、経年変化の仕方など、数多ある候補のなかから我が家にピッタリの木材を探す楽しみがあります。
また、木はデザインの面から見ても優秀な素材です。

左の写真のように軒裏に木を貼ったり、右の写真のようにパーテーションとして取り入れるなど、アクセントとしても活躍してくれます。

(3)おしゃれな木の家を建てるために

木の種類、どう選ぶ?

ヒノキや杉、オーク、パインをはじめポピュラーな建材だけでも数十はあります。
そのなかからどうやって木を選ぶか…ですが、天井や内装のアクセントとして取り入れたいのであれば、好みの色と価格で選んで問題はありません。ただし、床は慎重に選ぶのがおすすめです。
そのワケは小さいお子さんがいたり、ペットを飼っているなら硬めの木材、水回りには耐水性の高い木材…といった具合に、生活習慣や場所に応じて選択しないと後々になって後悔する可能性があるからです。

▼無垢床の選び方のコツはコチラからご覧ください

“無垢の床は扱いにくい”は本当?

木の貼り方次第で和風にもモダンにも!

天井や床など、面の大きいところに木をどう貼るかで部屋の雰囲気は自在にアレンジできます。いくつか、代表的なものを紹介しましょう。

・定尺貼り

同寸の木材が一定間隔で並ぶ、シンプルなパターンです。規則的で整ったイメージを与えてくれること、和室・洋室を問わずマッチするので定番として人気です。

・乱尺貼り

不揃いの長さの木材をランダムに並べることで、カジュアルな雰囲気を演出できます。長さを揃える手間がないぶん、コストを少し抑えられるメリットもあります。

・ヘリンボーン、フレンチヘリンボーン

欧米ではベーシックなパターンで、洗練された印象を与えられることから、近年日本でも注目が高まっています。また、端を斜め45度にカットした木材組み合わせて構成する、フレンチヘリンボーン(下)も人気です。

・市松

言わずと知れた日本の伝統柄です。同じサイズの木材のパーツを一つ一つ丁寧に組み上げていく必要があるため、施工費用は少々お高め。部屋のアクセントとして、一部に取り入れてもよさそうです。

・斜め貼り

個性的でモダンな部屋にしたいなら、斜め貼りがおすすめ。壁に対して斜めに貼っていくため、部屋全体に動きが出るほか、目の錯覚で室内を広く見せる効果もあります。

イメージしている部屋にはどんな貼り方が合うのか、ぜひ検討してみてください。

外観のデザインでも木材は大活躍!

「外観に木を使う」と聞くとログハウスのような家を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、木材は非常に加工しやすい素材のため、屋根や窓枠、外壁に木を取り入れることでモダン、シック、ナチュラルと、さまざまなテイストにアレンジが可能です。
たとえば弊社にご依頼いただいたお客様の多くは、外観を漆喰や国産石灰といった天然素材と木を組み合わせて“自分だけの我が家”を建てていらっしゃいます。ぜひ弊社の施工実績もご覧ください。

造作家具で部屋の印象をランクアップ

これは木の家に限定した話ではありませんが、室内がおしゃれに見えるかどうかは、“内装と配置している家具が合っているか”が重要なポイントです。そして、内装と家具をマッチさせる一番シンプルな方法は、色味を統一するということ。
でも、内装に使用した木材の色味にマッチする家具を市販のなかから探し出すのは、なかなか根気のいる作業ですよね。しかも、サイズもピタリとはまる家具を見つけたいとなったら、至難の業と言えるのではないでしょうか。
その点、材木店を母体に持つ弊社ならば、内装の雰囲気を理解した上で色味もサイズも最適な造作家具をご提案することが可能です。弊社にはインテリアコーディネーターもおりますので、ぜひ室内の家具類についてもまとめてお任せください。

(4)木の家の外観とインテリア実例

シンプルでモダンな木の家


居住スペースには、主に天竜杉を使用。漆喰の壁やシックなカラーのキッチンなど、木の温もりがありながら洗練された雰囲気。

伝統的な要素を取り入れたクラシックな木の家

可能な限り引き戸を採用。また、もともとお住まいだった家で使っていた扉や、蔵の大黒柱も活かしています。

山小屋をテーマにした、ナチュラルな木の家

木の香りや質感をダイレクトに楽しめる家をテーマに建築。装飾はできるだけせず、梁もそのまま見せるデザインに。

(5)“ウッドデッキ”でさらに木の家を楽しむ

最近ご要望を多くいただいているのが「ウッドデッキを作りたい!」というお声。どんな目的で取り入れる方が多いのか、見ていきましょう。

ウッドデッキの魅力と活用法

・晴れた日に、お茶や食事を楽しむセカンドリビングとして
・家族や友達とパーティーの場として
・プールの設置など、子供たちの遊び場として
・ガーデニングテラスとして

上記のような理由から、施行される方が増えています。
また、なかには「テントを張って、子供たちと自宅にいながらキャンプ気分を楽しんでいる」というお客様もいらっしゃるなど、ウッドデッキを作ることで自宅に遊び場を増やせることが最大の魅力です。

ウッドデッキのデザインとアイデア

フラットなウッドデッキでリビングが広々!

リビングとウッドデッキの段差をなくして仕上げたお宅です。両者がフラットにつながっているため、リビングを広く見せる効果があります。また、「ウッドデッキで洗濯物を干したい」という方もいらっしゃると思いますが、段差をなくすと家事動線がスムーズなうえに、万が一の怪我のリスクも少なくなります。

玄関、リビング、庭をウッドデッキが繋ぐ家

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玄関、リビング、庭、ウッドデッキの4つを緩やかに繋げたお宅です。リビングから庭に出たり、お隣に暮らすご家族にリビングから庭を経由して会いに行けるなど、ウッドデッキが人と場所を繋ぐハブとして機能しています。

(6)まとめ

今回は、木の家の魅力について振り返りました。

  1. 優れた湿度調整効果がある
  2. 断熱性能が高いので、省エネ効果が得られる
  3. リラックス効果がある
  4. 健康面の安全性が高い

構造体自体にも木材を使うことで、上記のようにさまざまなメリットがあることがわかっていただけたのではないかと思います。また加工しやすいという特性から、外観や内装のデザイン性を高める上でも木材は一役買ってくれます。

安全で快適、加えておしゃれも兼ね備えた丸清が手がける木の家。マイホームの建築をご検討中の方は、ぜひご検討ください。