2021/09/28

「自然素材の家」という言葉のホントの中身、ご存知でしょうか?

自然素材住宅」という言葉、最近は住宅メーカーの看板や不動産屋さんのチラシなどで、当たり前に見かけるようになりました。
丸清の住宅も「自然素材の家」です。

そもそも住宅には、木造、鉄骨、RCなど、構造を基準にした分類がありますが、日本の家屋で最も多く採用されているのが木造建築です。
木造建築のイメージは、「木でできている家」ですよね?「木」って、自然の素材のはずですが、どうして、わざわざ自然素材が強調されるのでしょうか?

そうなった背景と、改めて丸清の家は「どんな自然素材の家なのか」について、お話ししたいと思います。

自然素材ブームのきっかけは「シックハウス症候群」でした

「シックハウス症候群」。
皆さんも、1度は聞いたことがあると思います。

戦後、住宅の需要が急速に高まり、安く大量生産しやすい新建材(接着や塗料などの化学薬品を使用して加工した建材)が普及しました。建物や家具に使われた新建材からは化学物質が揮発し、頭痛をはじめ眼・鼻・喉などの痛み、身体の不快感といった影響が出るようになってしまいました。

さらには化学物質過敏症などのアレルギー症状を引き起こすことがわかって、1990年後半から大きな社会問題となったのが「シックハウス症候群」です。

これをきっかけに、消費者の意識が「健康」に向けられたことから、「自然素材」への関心が高まりました。
2003年には、国の建築基準法改正により、新建材に使われる接着剤や塗料などが一定規制され、このシックハウス問題もある程度は鎮静化しましたが、環境問題など社会環境の変化もあって、「家を建てるなら自然素材がいいよね!」という考え方が、ますます広まってきたというわけです。

「自然素材の家」にもいろいろあります

「自然素材」というと、漆喰や珪藻土などの壁材や、無垢フローリングなどの床材、内装などの目に見える範囲の部材をイメージする方がほとんどだと思います。
実際に、住宅メーカーが「自然素材」と表現する場合には、内装材にスポットを当てるケースが多いようです。

では、目に見えない部分はどうでしょうか?
実は、家づくりで最も木材を多く使うところは柱、梁、土台などの「構造部分」です。

構造部分に使われる材料を「構造材」と呼びますが、木造住宅の構造材には「一本の木からできた無垢材」と「素材を貼り合わせてできた集成材」の2種類があり、「自然素材住宅」の中でも住宅メーカーや仕様によって、使っている構造材は異なります。

もちろん、集成材を使っているから良くない、自然素材の家ではない、と言っているのではありません。
それぞれに、特性があります。
では、その違いをみていきましょう。

構造材としての「無垢材」と「集成材」

まずは、それぞれの一般的な特徴を簡単にご紹介しますね。

無垢材とは

無垢材とは、接着剤を使わず製材品としてそのまま利用する木材のことです。
1本の木からできているので、貼り合わせる必要は無く、接着剤も使用していませんので安心です。

また、耐久性の高さも特徴のひとつです。
日本の家屋や建造物は、古くから無垢材で建てられてきました。
約1,400年以上前に建てられた、日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」は、今でもしっかりと建っています。

丸清で使っているのもこの無垢材です。日本の風土に合う耐久性を備えていること、自然環境への影響の少なさ、CO2排出不可の軽減など様々な理由から国産無垢材を選択しています。

無垢材は最高の建材!なんですが、一本の木であるだけに、品質にはそれぞれ個性があります。
間違った使い方をすれば、反れ、捻れなどが生じます。
木を切る時にも、切った木を建材にする時にも、施工する時にも、その全てにおいて、目利きと技術が必要とされます。

丸清の母体は、創業60年を超える木材の会社ですので、良い品質の木材を確保できます。
また、無垢材の特性を知り尽くした大工さんが、家を建てていますので、どうぞご安心ください。

集成材とは

集成材とは、製材した板の繊維方向を平行に張り合わせた材のことです。

小角材等を接着剤(建築基準法に則った薬剤)で張り合わせているので、材の品質、特に強度が安定しています。割れや反り、収縮が生じにくいので、施工がしやすいのも特徴で、多くの住宅メーカーが集成材を採用しています。
一般的に集成材の寿命は50年~70年と言われていますから、戦後に新建材で建てられた日本の住宅の寿命が比較的短いのも納得がいきます。

無垢の構造材、集成材の違い、おわかりいただけましたか?
木の家を建てるなら見た目だけではなく、構造の部分から「木材」について知っておいていただきたい、と思い説明してみました。

 

丸清は「自然素材住宅ブーム」の前から、天竜の無垢材にこだわっています。
今回お話ししたように、無垢材、特に構造材に無垢を使う場合には、高いハードルがありますが、
それでも、正真正銘の「自然素材の木の家」を、お届けできることは、丸清の強みだと思っています。

丸清がこだわる「無垢材」の魅力はまだまだあります。それは、またの機会にお話ししますね。

まとめ

  • 戦後の新建材普及でシックハウス症候群が問題になり、自然素材住宅に関心が高まった。
  • 自然素材住宅と呼ばれているものでも、構造材には無垢と集成材の違いがある。
  • 無垢の構造材は耐久性が高いが、家づくりに採用するには目利きと高い技術が必要。
  • 丸清の家は構造材にも無垢材を使っている、こだわりの自然素材の家。