2021/11/02

パッシブデザインを意識するメリット・デメリット

省エネや再生可能エネルギーなど、エネルギーへの関心は世界的にも高まる一方で、ニュースでも話題になることが多くなりました。
とはいえ、諸外国と比べると、日本でのエネルギーに関する取り組みは全般的に低い水準で、世界に遅れを取っています。

そんな中、日本の注文住宅に「パッシブデザイン」という考え方が使われるようになってきました。
丸清でも、家づくりに「パッシブデザイン」を採用していますが、具体的にどんなデザインなのか?エネルギーとどういう関係があるのか? ちょっとわかりにくいですよね。

そこで今回は、この「パッシブデザイン」にスポットライトを当ててみたいと思います。

パッシブデザインとは?

ざっくり言ってしまうと、パッシブデザインとは、太陽の熱や光、風など、自然から生まれるエネルギーを、機械装置を使わないで建物に利用する設計の手法です。
ちょっと大袈裟に表現するなら「人と地球に優しい家づくり」となるでしょうか。

ではパッシブデザインの注文住宅とはどんな家なのか?

もともとパッシブには「受動的」という意味があります。
人が暮らしていく上で、太陽の光、風、気候の変化などの自然エネルギーをどんな風に受け取って、そのエネルギーをどう活用するのかという「仕組み」を考えて、家づくりに取り入れるのがパッシブデザインということになります。

パッシブデザインによって、住む人にとっては「一年を通して過ごしやすい」、地球にとっては「環境負担の少ない」家づくりが可能になります。

パッシブデザインに必要な5つのポイント

「夏涼しく冬温かい」とうたっている注文住宅が、すべてパッシブデザイン住宅というわけではありません。
ここでは、パッシブデザインと呼べる家づくりのポイントをご紹介します。

POINT 1 | 室内の熱を逃さない

冬の暖房効率を高め快適性を維持するために、断熱材の施工など、建物の断熱性能を高くして、保温性能を向上させる設計を採用します。
断熱性能の高い住宅は、冬の室温が一定に保たれるので、少ない熱で部屋を暖めることができます。
また、屋内の温度差を小さくすることが可能になります。

POINT 2 | 日差しによる温度上昇を防ぐ

夏の日差しは室内を加熱し、暖房効率の低下を招きます。
日差しを室内に入れないための「日射遮へい」を設計に取り入れれば、夏に涼しい室内環境が保てます。
窓から入る日射をいかに防ぐかはデザイン上の重要なポイントで、設計段階で、軒やひさしなど効果的に取り入れるなどの工夫が求められます。

POINT 3 | 自然の風を取り込む

風通しの良さは、快適な住環境を構成する大切な要素のひとつです。
立地や環境を十分に見極め、屋内の風の流れを予測して、窓の大きさや配置をデザインします。
天窓や高窓、吹き抜けの位置などが、自然風を上手に利用するための鍵になります。

POINT 4 | 昼間の自然光を利用する

照明を利用しなくても、自然で快適な明るさを保つ工夫です。
室内ドアや間仕切りで光を遮断しない仕様、高窓や吹き抜けを設けて光を取り込む仕様など、立地条件に合わせて設計に取り入れます。

POINT 5 | 日差しを利用して屋内を温める

冬に日差しを取り入れ、室内の温度を上昇させることで暖房として活用することを、日射熱利用暖房と言います。
土地ごとに日照のシミュレーションを行うなどして、効率良く日差しを取り込めるようにデザインします。

このように、夏を涼しく冬を温かく、明るく風通し良い快適性につながる5つのポイントを、偏ることなくバランスを考えて取り入れることが、パッシブデザインの家づくりには大切です。
パッシブデザインには、高度な分析力と設計技術、それを実現する施工技術が求められます。

丸清では、資材、設計、施工一貫することで、パッシブデザインの家を完成させます。

パッシブデザインのメリットとデメリット

自然のエネルギーを効果的に利用するパッシブデザインは、自然素材の「木の家」に最もマッチした設計手法です。
では、そのメリットとデメリットを見てみましょう。

パッシブデザインのメリット

  • 夏涼しく冬温かく、一年を通して快適に過ごすことができる。
  • 室内が自然な明るさで、リラックス効果がある。
  • 冷暖房効率が良く、照明の使用頻度も低いため、光熱費を抑えられる(省エネ)。
  • 風通しが良く、新鮮な空気による室内環境が維持できる。
  • 室内の温度差が少ないため、身体への負担が少ない。

パッシブデザインのデメリット

  • 敷地条件や周辺環境によってはデザインに制約がある。
  • デザインがいかにバランスよく生かされるかは、天候や環境によって変化する。

丸清では、お客様の敷地条件、周辺環境を全て考慮した上で、最適な「パッシブデザイン」をご提案しています。
基本的な性能をクリアしながら、夏涼しく冬温かい快適な住まいを実現するために、細かな分析による設計を行いますので、安心してお任せください。

その土地に最も合った設計で、快適性を追求するパッシブデザインは、四季のある日本の住宅に適した設計手法でもあることが、おわかりいただけたでしょうか?
自然エネルギーを有効に活用することは、これからの時代に最も求められる要素でもあります。
最新の設計技術を取り入れながら、進化する「パッシブデザイン」は、ますます注目されることになりそうです。

まとめ

■ パッシブデザインとは、自然のエネルギーを、機械装置を使わないで建物に利用する設計の手法。
■ パッシブデザインにより、夏は涼しく冬は温かい室内環境と光熱費カットが実現できる。
■ パッシブデザインの家は、人の健康にも優しい室内環境をつくる。
■ パッシブデザインの家づくりには、高度な分析力と設計技術、それを実現する施工技術が不可欠。

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