セミナーにいってまいりました防耐火建築物と木材を使った「あらわし」について、燃えぬけない建築資材として木造建築物が見直され、CLTを採用した大規模建築物の頻出により、
国交省の新しい告示がつぎつぎ実用化されている今、いろいろ可能性を感じました講師紹介:安井昇講師
建築設計と防火研究の二足のわらじ
1968年京都に生まれ、高校卒業まで京町家で育ち、実家が三代続いた建具屋、
工場には曳き板や木材があふれ、木造に自然と慣れ親しみながら
東京理科大学を卒業し、一旦は積水ハウスに入社、木造の設計がしたいと
自分で設計事務所を始めることに
時を同じくして大学時代の恩師長谷見雄二先生が建築研究所から早稲田大学に移ることをうけて、2001年に社会人ドクターとして大学院に入学、
京町家など伝統木造建築の防火性能の再評価を京都の人たちと始め、建築設計と防火研究の二足のわらじを履くことに
準防火地域に京町家様式住宅の建設が可能に
積極的に木材を使う設計手法
伝統木造の外周部材(外壁、軒裏、開口部)の防火性能の再評価をテーマとし研究、
その成果が2004年の国土交通省告示に
この告示により、準防火地域に京町家様式(木造土壁、木材あらわし軒裏)で住宅の建設が可能となる
木造は火事に弱いと考えられているが、防火性能を向上させる手法はあり、意匠との整合性をとりながら
防火上安全な仕様を考えることを命題とし研究されている
構造体や仕上げに積極的に木材を使った木造らしい住宅の設計手法についての第一人者
木造建築物の防耐火最新動向桜設計集団一級建築士事務所代表安井昇講師・燃やして壊す設計事務所主宰(東京・京都・八ヶ岳)
動向大きく2つ
①準防火地域_あらわし木造※不燃処理なしで
②木造構造建築物が頻出
・国交省・林野庁が主となり火災実験をおこない国交省告示をとり実用化している
・木材(焼杉) 安全に燃えるという考え方 木材_水分を蒸発させない限り燃えない
・都市を木造化・木質化する NOP法人team timberize も主宰
・伝統的な材が外装材(焼き杉、漆喰)として見直されている
・準防火地域でおきた大火災(新潟糸魚川市)既存不適格住戸 燃え残った一棟
・燃え尽きないではなく燃え抜けない建築物
→石膏ボード15分、土壁、漆喰
・山にある木材をどう使うか・赤身の燃えにくさ→山で勝手に防火材ができてきている
・建物の燃え方をコントールできるか
・構造躯体 燃え抜けない 燃えて壊れない
・内装の燃え広がり方_内装をどう安全に設計するか
・木材で内装制限をかけられないか
新たな認定を取るためのとりくみ
・耐火建築物(RC造と一緒)
・準耐火建築物(1時間 45分 30分)
・木を使った耐火認定がメーカー発だけではなく増やしていきたい
・JBN15mm+石膏ボードで防火認定
・天井不燃+木質壁
・木住協の被覆型認定
・H21国交省告示225号
・国交省建築基準整備促進事業のうち8項目/12項目は木造に関わるもの
(例えば防火設備(窓)に関する告示を検討中)
新たな認定取得の取り組みも関係団体からの熱い要望が寄せられており実現可能性も高まりスピードが早まっていることを感じた
てんりゅう材の耐火認定材もご紹介して利用範囲を拡げていきたいとおもいます。
丸清は杉やヒノキの無垢材・天竜材、国産材・天然素材にこだわったお家づくりをしています。
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他にも木材のグレードについて以下でご紹介しています。