2019.01.15   2019.01.24

丸清の信頼できる大工 Interview.vol 1 「現場への真摯な思いと 穏やかな人柄で 誰からも信頼される 安井 豊 会長」

丸清の信頼できる大工 Interviewでは
丸清と関わりの深い大工さんについてご紹介していきたいと思います。

設計図はOK、木材はもちろん、素材や工法も信頼できる、
じゃあ、実際にお家を建てる大工さんは……?
このブログで丸清の大工さんのことが少しでもご紹介出来たらと思います。

この道45年!
現場への真摯な思いと 穏やかな人柄で 誰からも信頼される
安井 豊 会長に インタビュー!

-大工になったきっかけは?-

家具職人の修行をしていた18歳 の時、友人の親戚の大工さんに誘わ れたのがきっかけです。カンナを使 えたのが良かったんです。  当時は5年の修業を積んだのち に1年間の御礼奉公をすることが 一般的でした。でも、親方がどんど ん仕事をさせてくれる人だったこ と、結婚して子どもができたことと もあり、3年で請負を任されるよう になりました。

-それは早いペースですね-

その頃は材木屋さんの下小屋(加 工場)で他の大工さんと顔を合わせ ることも多かったんです。お互いの 腕を見られるし、競い合って技術を 覚えました。  技術は教えてもらうのではなく 「盗む」ものでした。でもそう簡単に は見せてくれない。仕事が終わった 部分は布をかけて隠されることもあ りました。  手を止めてじっくり見ていると怒 られるので、用事も無いのに何度も 後ろを通って盗み見たりもしまし た。(笑)

-どんな仕事が楽しいですか?-

新建材が世の中の主流になる中 で、無垢の木をたくさん使う工務店
メインで仕事をしてきました。やは り「木」そのものを見せる仕事はやり がいがありますね。ごまかしがきき ませんから。  現場で自分の意見を伝え、これま での経験を活かして良いものをつく り上げることが出来ると、とても楽 しいですね。

-一番うれしかったことは? -

農家での仕事で、濡縁に掛かる 下屋の造作があったんです。大きな 丸太に化粧垂木を架ける、手刻み の難しい仕事だったんですが、とて も緊張しました。でも、これをやり 遂げたことが、大きな自信に繋がり ました。

-腕の見せどころは どんなところですか?-

やっぱり床の間ですね。今は床の 間のある家はほとんどありませんの で、あまり見せられませんけど(。笑)  床柱、地板など高価な材料の加工 は、緊張感を持続しなければならな い、根気が要る仕事です。セオリー は有るんですけど、全体のバランス で判断していくことも必要です。  不思議なもので、やりがいのある 仕事をやり遂げると、またそういう 仕事をいただけるんです。プロであ る限り「断れない。なんとか実現し たい。」という思いから、いろんな仕事・経験を積んでこられました。

-大工の仕事を維持する秘訣は何ですか? -

自分は「人」に恵まれているんで す。これまで人生の節目節目には、 必ず良い出会いに恵まれています。  やっぱり人の縁を大事にすること は大切ですね。いつも心掛けていま す。あとは、いつも「なんとかなる」っ て構えています。

-丸志木材に期待することは? -

古くからのお付き合いですが、や はり木をウリにしてるところが良い ところです。これからも産地の木を 大切にする気持ちを、ブレずに持続 して欲しいです。

-これからの夢は何ですか? -

息子(39歳・働き盛りの大工で す)の代に繋げていくことですね。 これまで、間違えたことを正すこと はあっても「教える」ことはしてきま せんでした。でも、ほとんどの技術 を伝えることが出来たと思っていま す。  本格的な床の間などは、なかな か機会が無いかもしれないけど、 チャンスがあれば技術を伝えたい ですね!