自然素材の中で、無垢材に次いでお客様の関心度が高いのが「漆喰」です。漆喰は水酸化カルシウムが主成分で、西洋でも日本でも太古から存在していた伝統的な壁材です。
漆喰をご検討中の方の中には「雰囲気や質感が良くてもいつか後悔するのではないか?」という心配をお持ちの方もいらっしゃいます。
そこで、漆喰を使った「自然素材の家」を安心して建てていただけるように、後悔ポイントとメリットを解説します。記事の終盤では、漆喰の家の成功事例も紹介していますので、ぜひ家づくりの参考にしてくださいね。
漆喰の家で後悔しがちなポイント5選
西洋でも日本でも太古から親しまれる「漆喰」は、現代も優れた壁紙として人気があります。しかし、ごくまれに漆喰を選んで後悔している人がいるのも事実です。
漆喰の家の後悔で多いのは、以下の5つです。
- コストと工期がかかった
- 見栄えが悪かった
- ひび割れした
- イメージチェンジできない
- 汚れのふき取りができない
それぞれ詳しく解説します。
後悔1.コストと工期がかかった
一般住宅で使われるようなビニールクロスと比較すると、漆喰は費用が高くなる傾向にあります。
また、工期も長くかかることがあります。漆喰の場合、貼るだけではなく、養生後に下塗り、仕上げ塗りや乾燥の時間も必要になるためです。
家を建てる際に、漆喰が標準仕様になっていないと「思ったより費用がかかった」「なかなか工事が終わらなかった」などと後悔するケースがあります。
後悔2.見栄えが悪かった
左官技術を必要とする漆喰の施工には、職人の持つ経験と高い技術が必要です。
技術の差によって、思い通りの出来栄えにならないケースがあります。
漆喰の家を建てるなら、漆喰の施工事例が多い経験豊富な業者を選び、見極める必要があります。
後悔3.ひび割れした
時間の経過で固くなっていく漆喰には、経年によってひび割れが発生する可能性があります。施工環境や下地の影響によるひび割れ、地震によるひび割れなど、原因は様々です。
漆喰を壁に使用するなら、ひび割れの際に補修などのアフターフォローが充実している施工業者を選びましょう。
後悔4.イメージチェンジできない
これは、塗り壁全般の特徴ですが、ビニールクロスのように飽きたから違う柄に貼り替えるということは出来ません。
また、漆喰の壁には凹凸がありますので、上から壁紙を貼ることもできません。
もともと飽きの来ない素材ではありますが、色や塗り方など、長く付き合うことを前提に考える必要があります。
後悔5.汚れのふき取りができない
汚れにくいのが特徴の漆喰でも、万一濃い色の液体などが付くと、自然素材のため汚れが浸透して簡単に拭き取れない場合があります。
小さなシミなら、やすりやカッターナイフなどで削れば簡単にメンテナンスは可能ですが、深刻な汚れは専門家の補修が必要です。
漆喰の壁に何かあったとき、気軽に相談できる業者を選ぶと安心です。
漆喰の家は魅力たっぷり!6つのメリット
漆喰の家の後悔ポイントを紹介しましたが、塗り壁の風合いや自然素材にこだわりたい人にとってみれば漆喰は魅力的な素材です。
ここからは、古くから建材として活躍してきた漆喰の6つのメリットをご紹介します。
- 調湿・消臭・遮音効果
- 高い耐久性と防汚性
- 自然由来の安全な素材
- 優れた抗菌性
- 火に強く燃えにくい
- 独特の風合いがある
メリット1.調湿・消臭・遮音効果
漆喰は多孔質と言って、顕微鏡などで見ると多数の細かい孔(アナ)が空いています。
この孔がジメジメした夏には湿気を吸って、乾燥した冬には水分を放出して、自然に湿度を整えてくれるので、四季で気候の変わる日本の風土にぴったりです。
同じように、この「孔」がニオイの元となる成分を分解するので、消臭作用もあります。
また、多孔質に加えて、左官で塗る漆喰は密度も高くなるので、遮音・吸音性にも優れています。
メリット2.高い耐久性と防汚性
漆喰仕上げの外壁の耐用年数は、適切なメンテナンスを行えば100年を超えると言われています。
漆喰には、その主成分である水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収することで、時間をかけて硬化するという性質があります。
歴史的建造物の中には、江戸時代に施工されて今も残っているものがあるほど、耐久性の高い壁材なのです。
また、漆喰には静電気をため込まない特性があるので、埃やゴミなどが付着しにくく、汚れに強い壁材でもあります。
もし、長い間に汚れた場合、上から塗り直すことも可能です。
メリット3.自然由来の安全性
天然の素材から作られる漆喰は、シックハウス症候群の原因となる有害な物質を含まない、安全な建築材です。
特に抵抗力の弱い小さなお子さんや高齢者、ペットのいるご家庭では、より安心してお使いいただけます。
メリット4.優れた抗菌性
漆喰は強アルカリ性という性質を持っています。
強アルカリは殺菌剤としても使われる成分なので、漆喰壁は細菌やカビ、ダニが繁殖しにくいのです。強い成分を持っていても、しっかり乾燥させて硬化した漆喰壁は、人間が触っても全く問題はありませんのでご安心ください。
メリット5.火に強く燃えにくい
高い防火性を持つ漆喰は、建築基準法第2条第9号において不燃材料に認定されている、防災効果を持つ壁材です。
もしも火災が起こったとしても、化学建材のようにダイオキシンなどの有害なガスを放出することもありません。
メリット6.独特の風合いがある
機能や性能だけでなく、見た目の美しさも魅力のひとつです。
温かみのある風合いや、柔らかい色調が特徴で、洋風、和風、モダンなど、様々なデザインと調和します。
また、左官技術によって個性的にも仕上がり、ライティングなどで独特の表情も楽しめます。
手触りも優しく、自然素材ならではの心地良さを感じられるのも魅力です。
「漆喰の家」で後悔しないための大切なポイント
漆喰の家で後悔しないためには、施工を依頼する会社とよく話し合い、漆喰の特徴を納得のいくまで聞き、その会社の建てた「漆喰の家」の施工実績をしっかり確認することが大切です。
そのうえで、漆喰の性能や風合いに魅力を感じ、長く大切に付き合っていきたいと思えるかどうかが満足度を上げる大きなポイントになります。
なかには、費用面での負担や工期の問題、メンテナンスの面から後悔する人がいるのも事実。流行やオシャレさ、本などで見たイメージだけで判断せずに、ご自身のライフスタイルに漆喰が合っているか、じっくりと考えてみましょう。
家づくりそのものに言えることですが、こだわりや知識を得て、自分の住まいに愛着を持って暮らしていける方は、漆喰の家、自然素材の家に後悔はしないはずです。
「こだわりをもって漆喰の家づくりがしたい!」とご希望の方は、ぜひ一度「丸清」にご相談ください。
自慢の漆喰の家を建てるなら「丸清」
私たち、丸清は「自然素材」の家づくりをご提案する工務店です。漆喰や無垢材、セルローズファイバー断熱材がすべて標準仕様。健康的で安心安全な住宅を作るお手伝いをしております。
ここからは、丸清が手がけた漆喰の家をご紹介します。自然の素材で家を建てたいとお考えの方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
ケース1.お子様のアレルギーを考えて
何件かの工務店を比較検討していた施主様でしたが「誠実な対応に惹かれた」と、丸清を選んでくださいました。息子さんのアレルギーのことも踏まえ、憧れの自然素材での家づくりを実現されています。
ケース2.漆喰の白壁にひと目惚れ
たまたま丸清の物件を見かけ、漆喰の白壁に一目惚れされたというご主人。「子どものことを考えても、やっぱり自然素材を選んでよかったなと思っています。」とお話してくださいました。
まとめ
■ 漆喰は水酸化カルシウムが主成分で、西洋でも日本でも太古から存在していた
■ 防火性や耐久性に優れ、建築材としても古くから現代まで使われ続けている
■ 優れた壁材であると同時に、施工には高い技術が必要
■ 漆喰の魅力を理解して、長く大切に付き合いたい人に最適な自然素材
ここまでお読みいただいて、漆喰を少し身近に感じていただけましたでしょうか?
日本での漆喰は、お城や日本家屋のイメージですが、実は漆喰はワールドワイドな建材でした。
外壁にも内壁にも使える自然の壁材で、丸清では外壁にスイス漆喰、内壁にはヨーロッパ漆喰をご用意しています。
ご覧いただける他の施工事例もご用意していますので、お気軽にご相談くださいね。
漆喰の魅力について、こちらの記事でもご紹介しています。
丸清が使っている木材や壁材。工法全体についてお知りになりたい方は「素材と工法ページ」をご覧ください。
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