こんにちは。河内です。
去る11/19、20の2日間、弊社創業の地、「天竜美林」へ見学バスツアーに行ってまいりました。
丸清とecomokoのお客様、総勢14名様にご参加頂きました。
ツアーの様子を何回かに分けてレポートしていきます!
浜松インターを降り、道の駅「花桃の里」にて昼食、
丸志木材静岡本社、工場長の川嶋と合流です。
●木質ペレット製造施設
まず、天竜川の中流域に位置する龍山森林組合に向かいました。
龍山森林組合では「地域グリーンニューディール基金」の活用により、
木質ペレット製造工場を運営しています。
● 地域グリーンニューディール基金とは…
地域の実情に応じて、地球温暖化対策などの環境問題を解決するため、
都道府県及び政令指定都市に基金を造成するものです。
●木質ペレットとは
木質ペレットは、山中に放置されている間伐材や、製材所で出た端材を
粉砕して、1cm位の円筒状に固めたバイオマス燃料で す。
「バイオマス」とは、光合成によってつくり出される生物由来の資源のことで、
代表的なものは植物です。石油や石炭などの化石資源 は限りがありますが、
バイオマスは太陽、水、CO2、光合成をする植物がある限り、つくり続けること
が出来ます。
また、化石燃料からの転換によって、CO2削減につなげることができます。
もちろん、木質ペレットを燃やしてもCO2は排出されます。 しかし、原料の木
は成長する間に光合成によってCO2を吸収しています。そのため木質ペレット
を燃やしても大気中のCO2を増やしては いないと考えられます。
(この性質を「カーボンニュートラル」といいます。)
原料の間伐材です。
粉砕した木材を乾燥させます。
圧力をかけて「ペレット化」されたものがベルトコンベアを通って出てきます。
完成です!
● 安全で安定したエネルギー
原発の事故に見られますように、一極集中型のエネルギー生産は大きなリスク
を伴い、非常時にはとても脆く、危ういもの です。自律分散型のエネルギー共有、
再生可能エネルギーは国策として推進するべきだと思います。
木質ペレットの原料は豊富にあるため、化石燃料のように価格変動に左右されず、
安定した生産が可能です。生産された木質ペレットは、基本的に地元の公共施設で
使用されます。エネルギーの「地産地消」ですね。ペレットを燃料とするストーブの
一般家庭への普及も、今後期待されます。