2023.04.14

“板張り天井”で我が家の居心地がワンランクアップ!

お客さまが安心して暮らせる心地よい家であることを大切に、自然素材にこだわった家づくりを提案している工務店「丸清(まるせい)」です。
ここ数年でぐんとご要望が増えているのが、“板張り天井”。部屋の印象をガラリと変えることができる魅力的な施工ですが、メリットとデメリット、そして取り入れる場合はどんなポイントがあるのかをご案内しましょう!

(1)板張り天井ってどんなもの?

文字通り、“木を張って仕上げた天井”のことを指します。
30年ほど前から天井はクロス張りが主流でしたが、それ以前の日本家屋は板張りが基本。ここ数年、改めて板張りのよさが見直されたことから、弊社も多くのお客様からご要望をいただくようになりました。

“頭上”のことなので意外と後回しにしがちですが、家の中でもかなり広い面積を占める天井。この部分をどうするかで、部屋の印象はぐんと変わります。温もりのある雰囲気を演出したい、リラックスできる空間作りをしたいという方は、ぜひ板張り天井を選択肢の一つとして検討していただければと思います。
では、早速どんな種類や素材があるのかを見ていきましょう。

板張り天井には、どんな種類があるの?

1:格天井(ごうてんじょう)

格子状に組んだ角材に板を張って仕上げた天井のこと。古くから、格式高い社寺などにも採用されている伝統的あるデザインです。

2:竿縁天井

天井板を、竿縁と呼ばれる細長い木材で支えるつくりの天井のこと。多くの日本家屋で採用されている定番の施工です。

3:目透かし天井

最近、もっともポピュラーな施工が目透かし天井です。板と板の間を少しだけあけて張る方法で、打ち上げ天井とも呼ばれています。和室はもちろん、洋室との相性もいい人気の施工法です。

板張り天井にはどんな素材があるの?

1:プリント合板

合板の表面に、木目がプリントされたシートを張った素材です。最大のメリットは、リーズナブルであること。板張り天井の雰囲気を、できるだけ安価に取り入れたい場合は検討するといいでしょう。
ただし、木目はあくまで印刷されたもののため、よく見ると違和感を感じることも。最近はパッと見ただけではわからないほど精度の高いものも増えています。導入を検討する際はさまざまなサンプルを見て、納得のいくものを吟味するのがおすすめです。

2:天然木化粧板

合板の表面に、薄くスライスした天然木のシートを張った素材です。表面部分は紛れもなく天然木なので、美しい仕上がりが期待できます。また、無垢材と比較すると安価な点もメリットと言えるでしょう。
デメリットは、ごくまれではありますが剥がれてしまう場合があること。また、表面は天然木であるものの、木そのものではないので経年変化は楽しめません。

3:無垢材

温かみのある見た目はもちろんですが、一番の魅力は調湿効果が得られること。無垢材は湿度が高い時には吸湿、乾燥している時は水分を放出し、部屋の湿度を一定に保とうとします。そのため、快適な空間作りに一役買ってくれるのです。また、自然素材ならではのいい香りは、癒やし効果も。もちろん、経年変化も楽しめます。
デメリットは、やはりコスト。プリント合板や天然木化粧板と比べると割高になるので、工務店やハウスメーカーには、事前に正確な見積もりを出してもらうのがおすすめです。

(2)どんなメリットがある?

素材ごとのメリット・デメリットは前述の通りですが、“板張り天井”そのもののメリットはどんなところにあるのか、少し深掘りしてみましょう。
多くのお客様が、以下のような目的で導入を検討されています。

よりくつろげる空間にしたい

どの素材をチョイスするかによっても変わりますが、仮に無垢材の板張り天井を取り入れたとしましょう。
無垢材なら視覚はもちろん嗅覚の面からも、自宅にいながら森林浴をしているかのような心地よさを得られます。また、前述の通り無垢材には調湿効果があります。部屋における無垢材の面積が増えるほど、高温多湿の夏や、乾燥しがちな冬を快適に過ごしていただけるはずです。

部屋をおしゃれに演出できる!

部屋の一部に異なる色柄の壁紙を取り入れるアクセントクロスが人気ですが、それと同様に天井を板張りにするだけでムードのある空間が作れます。
最近は全面を板張りにせず、あえてキッチンやリビングの天井だけを板張りにするお客様も増えています。弊社でももちろん対応可能なので、気軽にご相談ください!

(3)どんなデメリットがあるの?

圧迫感が出る可能性も…

ここ数十年、白い天井が主流だった理由の一つが部屋を広く見せられるから。白やアイボリーといった、膨張色の視覚効果を上手く取り入れた手法です。一方、板張り天井は少々圧迫感を感じる懸念も。
そこで大事になるのが色選びです。手元で見るのと、実際に天井に施工した後ではだいぶ印象が変わります。弊社は、インテリアコーディネーターもチームになって家づくりをご提案しています。お客様が思い描いている完成図をきちんと汲み取った上で、最良のご提案をさせていただきますので、ご安心ください。

コストが割高

クロス張りと比べて、やはり費用は高くなります。また、板張り天井の中でもプリント合板、天然木化粧板、無垢材のどれを選ぶかで費用感はさらに変わってきます。
ただ前述の通り、それぞれに特徴があります。なかでも無垢材は部屋のデザイン性を高められる以上に、調湿効果という健康面にも大きなメリットがあることがポイント。
コストが割高なのは事実ですが、弊社の場合は製材業が母体で、木材のカットから建築まで一貫で行うため、良質な素材をローコストでご提供することが可能です。

(4)どんな場所が板張り天井に向いてる?

リビング

家族みんながくつろぐリビングは、温かみのある板張り天井がぴったり。導入を希望される方がとても多いエリアでもあります。友人や知人を招く場所でもあるので、どこか1箇所に取り入れたい場合は特にリビングがおすすめです。

キッチン

LDK一体型のお宅の場合は、キッチンの天井を板張りにすることで、リビングとさりげなくゾーニングすることが可能です。
ただし、キッチンは建築基準法の内装制限が適用されます。そのため、コンロをIHにする、内装を防火材にするといった細かな条件をクリアする必要があります。ご希望の方は、まずはお問い合わせください。

寝室

板張り天井のよさを最も感じられるのは、実は寝室かもしれません。入眠時はもちろん、眠りから覚めて真っ先に目に飛び込んでくるのは天井。木の香りと温もりで、リラックスして眠れるでしょう。

和室

板張り天井と相性抜群なのが和室。純和風の部屋を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、板の張り方次第でモダンやナチュラルな雰囲気にも仕上げることも可能です。

お風呂

施工後に反響をいただくことが多いのが、一日の疲れを癒やしてくれる浴室。まるで旅館のような空間に、「入浴の時間がとても楽しみになった!」というお声を多くいただいています。

(5)板張り天井を取り入れた住宅の施工事例

勾配天井と組み合わせた洗練されたリビング

吹き抜けを生かした開放的なデザイン

軒下の板張りで重厚感のある外観に

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デザイン性と家族の健康、どちらの側面からも丸清が自信を持っておすすめできる施工が無垢材の板張り天井です。
これからマイホームの建築を考えている方は、ぜひ「天井はどんなデザインにしようかな?」と、検討してみてください。丸清では、床材や壁紙と同じように、天井にも多くの選択肢をご用意してお待ちしています!