2019/03/07

丸清の信頼できる大工 Interview.vol 3「仕事が早くて作業現場が綺麗と評判。優しい声が素敵な(お聞かせできないのが残念!)八子さん。丁寧にお話してくださる姿から大工業への姿勢が伺えます。」

ー大工さんになったきっかけは?ー
出身は東京都東久留米市、縛られるの嫌いで勉強嫌い「だったら肉体労働しかないかなあ」と思った。
で、父親が建具屋をやっていたから、「自分も建具屋を継ごう」と思っていたけど、兄貴が継いじゃったから「じゃあ、大工になろう」って、単純な発想だったんだよね。
きっかけなんてのはあんまりないの(笑)。
うちは現場へつり込みをしない造る専門の建具屋でさ、作業現場には小学生の頃からよくついて遊びに行ってた。
そこで、働いている大工さんを見てカッコイイなあと思って憧れもあったのかな。
そこが工務店の仕事も請け負っていて、間接的にだけど丸志との付き合いもそのころからあったんだよ。

ー八子さんは大工さんになろうと思った時、師匠がいらっしゃった?ー
工務店で、丁稚奉公を3年くらいやらせてもらって、経験を積んだの。そこが昔ながらの工務店でさ。住み込みで昔でいう小僧さんのようにして働かせて貰ってたよ。ごはんも風呂も一緒で!
給料も小遣い程度だったし、盆と正月くらいしか実家には帰れなかった。みんなほんと?っていうけど本当なの。自分らの年代でもそんな働き方は珍しかったよ。
町場の工務店だったら1からやるんだよ、解体から全部やるの。
だから大工さんの仕事だけじゃなくて家が造られる過程、ビス止めや工事の流れがわかるの。
4年目から実家から通い始めたんだけど、昔でいうお礼奉公をまた3年。下積み時代が6年あったってことだよね。
高校出てすぐ、18から19歳くらいのころから働いて……今思えば良い経験だったよ。
そこで、手伝いに来る職人さんたちに、技術を教えてもらったり、仕事の段取りみたいなのを目で見て覚えていったかな。
請負大工としては、7~8年目くらいからようやく一人でやるようになったかな。

ー楽しい仕事は?ー
安井さん(丸清の大工さん)じゃないけど、まだまだ未熟だけど、木に携わる仕事、造作をやっていると楽しいよね。
和室とかがやりがいがある。
真壁と大壁じゃ全然違うし、畳も造りがそのまま見えて、敷居でも鴨井でも長押でも昔の仕事はなんでも残る。
床の間とか今はあんまりないけど、ああいう技術は貴重で伝えていきたいけど、東京では造る機会もないあんまりないよね。

ー丸清に関わるきっかけは?ー
本間さん(丸志がお付き合いのある工務店さん)が八子っていう大工がいるんだよ
親父さんが飲ん兵衛で宴会部長、専務がたまたま「あそこの息子かあ」って。専務と親父が顔見知りだったんだよ。

余談だけど、今の社長に結婚式も出てもらってるんだよ。
入社3か月! 挨拶までお願いしちゃった。
かれこれ30年近く丸清・丸志と関わってるよ

一番うれしかったこと、大工仕事を通じて思い出に残る仕事は?ー
お施主さんが、大工さんとか携わった人を招待してくれて、新築祝いをやってくれた時かなあ。
「よくやってもらったわ大工さん」て、お施主さんからの言葉を頂くとほんと、やってよかったなあって思うよ。
今はあんまりそんな習慣ないけどね。
あと、言葉をくれるだけで、大工さんは頑張るんだよ。それだけで「良い家にしよう頑張ろう」って(笑)。

ー腕の見せ所は? 八子さんは大工のみなさんから仕事が早いと聞いていますが。ー
木造3階建てなんかをよくやってたから、そんなのもあるのかなあ。2階建と同じことを2回繰り返す。
要領よくやらないと進んでいかないんだよね。
あと、やっぱり下積み時代いろんな職人さんと接することが出来たことが大きいかな。要領よくやるやり方を見て学べたし、聞けば教えてくれたし……、よそには出てないけど出入りする職人さんを見て段取りよくするにはこうしよう、ああしようって。
そして、現場の掃除をしない大工さんはダメ、次に何をやるっていうのに道具がわかんないとかさ(笑)
探すのにゴミの中を探すようではダメだよね。段取りが悪くなっちゃう。面白いことに現場って大工さんの雰囲気で決まるところがあるんだよね。
尊敬する人で、阿川さん(大工さん)の現場は綺麗。養生引いてあるのに住めるくらい(笑)!
粉が出ないし魔法使いなんじゃないかってくらいきれいでびっくりする。

ー大工の仕事を維持する秘訣は?ー
けが、病気をしない。自慢じゃないけど大きいケガとかないんだよね。
屋根から落っこちたとか、丸のこで手を切ったとかないのが、一つの自慢かな。

ー実際ケガをされる大工さんは多いと聞きます。ー
ほんとそれはないんだよ。仕事早いのにケガしない(笑)
仕事してての入院もないよね

ー今後、丸志木材に期待することは?ー
やっぱり、安井さんも言ってたけど、自社の材料? 天竜に山を持ってるんだから製造販売に力を入れて、それを売りにしてさらに伸びていってもらいたいよね

ーこれからの夢は?ー
自分の家を建てたい。
今の家は中古を買ったんだけど、ペーペーのころだったからさ
買える物件を買ったってだけで。その頃は自分の家なんて興味なかったし……。
今は、自分で建てて最終的には子どもに渡せたらいいなあって思ってるよ!

若いころから経験を積まれて技術を磨かれてきた、丸清・丸志の信頼厚い大工の八子さん。
インタビューにお応えいただきありがとうございました!