2024.12.20   2025.01.20

木造住宅の基礎知識! 在来軸組工法のメリット・デメリット、耐震性を解説

在来軸組工法 施工風景

在来軸組工法」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

在来軸組工法は、日本の伝統的な木造住宅の建築工法で、設計の自由度が高いことが魅力です。

私たち丸清は、すべての家を在来軸組工法で建てています

この記事では「在来軸組工法ってどんなもの?」「どんなメリットがあるの?」という方のために、在来軸組工法についてわかりやすく解説します。

ツーバイフォー工法との違いも紹介しますので、ぜひ注文住宅をつくる際の参考にしてくださいね。

在来軸組工法とは?

在来軸組工法の柱、梁

在来軸組工法とは、木の柱と梁を組み合わせて建物を支える日本伝統の木造建築工法です柱や梁を格子状に配置し、その骨組みに壁や床を取り付ける構造が特徴です

お寺や神社、お城など、日本の歴史的建造物にも多く採用されているように、在来軸組工法は、日本の気候風土に適した、柔軟性と強度を両立した優れた建築方法なんです。

最大の特徴は、柱や梁などを現場で加工・組み立てていくこと。工場での事前加工もありますが、最終調整は現場の職人技が重要です!熟練の大工の技術と経験が、建物の品質を左右するんです。

在来軸組工法のメリット

在来軸組工法のメリットはたくさんあります。

  • 自由度の高い設計が可能
  • 日本の風土に合っている
  • 通気性がよい
  • 増改築しやすい

それぞれ詳しく説明していきますね。

自由度の高い設計が可能

個性的な間取りのリビング写真

在来軸組工法は、設計の自由度が高いことが最大のメリットです。部屋の大きさや配置、窓の位置など、希望に合わせて自由に設計できます。プレハブ工法のような規格化された資材を使用しないため、リビングの吹き抜けやスキップフロアなどの個性的なデザインも可能です

将来的な家族構成の変化にも対応しやすいのも、在来軸組工法のメリット。間取り変更も比較的容易なので、家族が増えたときにも柔軟に対応できるんですよ

自由度の高い設計と安全性を両立できる在来軸組工法。多様なニーズに対応できるため、注文住宅で人気の高い選択肢となっています。

日本の風土に合っている

結露イメージ画像

在来軸組工法は、高温多湿な日本の気候に適しています。木造住宅は木材自体が呼吸をするため、湿気を吸収・放出する調湿効果があり、室内を快適に保ってくれます

木造住宅は鉄やコンクリート造の住まいと比較して熱伝導率が低いため、外気温の影響を受けにくく、断熱性に優れています。

夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保ちやすく、冷暖房費の節約にもつながる嬉しいメリットがあるんですよ

さらに、適切に管理された森林から伐採された木材を使用することで、持続可能な社会の実現にも貢献します。環境負荷の低減という観点からも、日本の風土に適した建築手法と言えますね。

通気性がよい

天井の通気層の画像

在来軸組工法は、柱と梁で家を支えるので、壁の中に空間ができます。この空間をうまく使って、壁の中や床下に空気の通り道(通気層)を作り風通しをよくしています

日本の家は高温多湿な気候の影響を受けやすく、湿気がたまると木材が腐ったり、カビが生えたりして家の寿命が短くなってしまうことがあります。

通気層があると、湿気がこもらないので、木材を乾燥した状態に保て、腐食を防ぐ効果があります。床下も乾燥していれば、シロアリの発生も抑えられますね。さらに、壁の中の結露も防ぎカビも予防できるんです

在来軸組工法は、風通しの良い心地よい住空間がかないます。

増改築しやすい

在来軸組工法は、間取りの変更や増築が比較的簡単です

家族が増えて子供部屋が必要になったら、壁を作って部屋を分けたり、逆に壁を取り払って広いリビングにしたりできます。家の骨組みである柱や梁はそのままで、壁だけを変えるイメージですね。

将来増改築の予定がある場合には、注文住宅を検討する初期の段階で専門家に相談することをおすすめします。

在来軸組工法のデメリット

在来軸組工法には以下のデメリットもあります。

  • 工期が比較的長い
  • 施工品質に差が出やすい

詳しく解説していきますね。

工期が比較的長い

在来軸組工法は、大工さんが現場で木材を組み立てていくので、家が建つまで少し時間がかかります。

工場である程度組み立ててから現場に運ぶプレハブ工法と比べると、完成まで時間がかかるのがわかるのではないでしょうか。

しかし最近は、工場で木材を事前に加工する「プレカット」技術が進歩しているので、以前と比べて工期は短くなっています。

※プレカットとは・・・工場で木材を事前に加工すること。これにより、現場での作業効率が上がり、工期が短縮されます。

どれくらいで住宅が建つのか、事前にしっかりと確認すると安心ですね。

施工品質に差が出やすい

在来軸組工法の施工風景

在来軸組工法は、大工さんの腕の良し悪しが家の品質に大きく影響します。

木材のつなぎ目がしっかりしていないと、地震に弱くなったり、雨漏りの原因になったりします。また、断熱材の入れ方が不十分だと、冬は寒く夏は暑くなり、光熱費も高くなってしまいます。

※断熱材とは・・・熱の移動を防ぎ、室内の温度を一定に保つための材料。

在来軸組工法で家づくりを依頼するときは、しっかりとした技術力を持っているか、過去の実績や評判を調べて、信頼できる会社を選ぶことが大切です。完成後のサポートもしっかりしているかどうかも確認しましょう

丸清の職人はすべて経験豊富な熟練の職人なので、安心して注文住宅の施工をおまかせいただけます。

在来軸組工法の耐震性について

天井の筋交いの写真

在来軸組工法は、筋交いや耐力壁などの構造材を適切に配置することで高い耐震性を実現できます。

※筋交いとは・・・耐震性を高めるための斜めの部材。揺れを分散させる役割があります。

※耐力壁とは・・・壁の中に構造用合板などを組み込み、建物の強度を保つための壁のこと。

地震の揺れに抵抗する強さを表す耐震等級は、等級1から等級3まであり、等級3が最も高い耐震性能があります。

丸清では、全ての注文住宅を耐震等級3で設計・施工しています。耐震等級3は、建築基準法で定められた耐震性能の1.5倍の強度を備えており、数百年に一度発生する大地震にも耐えられるように設計されています。震度6強から震度7程度の地震でも倒壊しない、非常に高い耐震性能を誇っているんですよ。

丸清の木造住宅は、お客様の安心・安全な暮らしを守ります。

在来軸組工法とツーバイフォー工法の比較

木の家の建築現場

在来軸組工法とツーバイフォー工法、どちらを選ぶべきか?とお悩みの方もいらっしゃるかもしれませんね。

ツーバイフォー工法とは、規格化された木材を組み立てる工法です。ツーバイフォー工法の最大の特徴は、床や壁などの「面」で建物を支える「面構造」にあります。工場生産のため工期が短く、コストも抑えられます。耐震性・耐火性・断熱性・気密性にも優れている工法です。

しかし、設計の自由度は在来軸組工法に比べて低い傾向があります。間取りや窓の位置、吹き抜けなどにこだわりがある場合には、在来軸組工法を選んだ方が理想の家がつくれると言えるでしょう。

家族構成やライフスタイルも考慮して、工務店と相談しながら最適な工法を選んでくださいね。
丸清では、家を建てるときに使用する木材のすべてを自社保有の山林で育成しています。

伐採した杉やヒノキはグループ会社である丸志木材で加工されます。乾燥やカンナ掛け、構造体へのプレカットまで行い現場まで届けられるため、中間マージンが一切かかりません。

建築費用でもっとも大きい割合を占めるのは木材です。丸清では産地一貫体制により木材のコストを抑えています。そのため、木材をふんだんに使用した家を低コストで提供できているのです。

木造住宅はRC作りや軽量鉄骨造りの家と比較してコストは安いのが一般的ですが、工務店によっては木材の費用に中間マージンが含まれていることがあります。できるだけコストを抑えて家を建てるためには、木材の供給ルートも確認するのがおすすめです。

丸清の在来軸組工法へのこだわり。安心・安全で快適な住まいを実現

在来軸組工法 工法の説明

家づくりは人生における一大イベントです。だからこそ、家族の未来を守る安心・安全な家、そして快適な暮らしを実現する家であってほしい。丸清は、そんな想いに応えるべく、日本の伝統工法である在来軸組工法にこだわり、高品質な住まいを提供しています。

地震大国ニッポンで暮らす安心 ― 全棟耐震等級3

日本は地震大国。いつ、どこで大きな地震に見舞われるかわかりません。

丸清では、すべての注文住宅を最高等級である耐震等級3で設計・施工しています。建築基準法で定められた耐震性能の1.5倍の強度を誇り、数百年に一度発生する大地震にも耐えられる安心の構造を実現しています。震度6強から震度7程度の地震でも倒壊しない強靭な家は、お客様の大切な命と財産を守ります。

国産無垢材と高気密高断熱で一年中快適な健康住宅

丸清は、国産無垢材や漆喰など、土に還る自然素材を使って身体に優しい住まいづくりをしています

無垢材は呼吸する素材。湿度の高い夏は湿気を吸収し、乾燥する冬は湿気を放出することで、一年を通して快適な湿度を保ちます。また、調湿効果に加え、断熱性にも優れているため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。

冷暖房効率が向上するため、省エネにも貢献し、家計にも優しい住まいが実現します。結露やカビの発生も抑制し、健康的な暮らしをサポートします。

高品質な天竜材を安定供給

丸志木材の天竜材

丸清は、グループ会社「丸志木材」が所有する天竜材を使用しています。静岡県天竜地区の山林育成から木材の加工・流通までを一貫して行うことで、高品質な木材を安定供給

木材のプロフェッショナルが厳選した天竜材は、強度と美しさを兼ね備え、末永く住み続けられる木造住宅づくりを支えています。

丁寧な施工と万全のアフターフォロー

プレカット風景

丸清の家づくりは、熟練した職人の技が光ります。プレカットから施工まで、細部までこだわり丁寧に家を建てています。一つひとつの工程に心を込めて、お客様の理想の住まいを形にしていきます。

また、丸清はアフターフォローにも力を入れています。家が完成した後も、定期点検やメンテナンスなど、お客様の暮らしを長期的にサポート。安心して快適に暮らせるよう、万全の体制を整えています。

まとめ

丸清は、在来軸組工法のメリットを最大限に活かし、地震に強く、快適で住み心地のよい健康住宅づくりを実現しています。

丸清では、家づくりの相談を無料でお受けしています。土地探しから、自然素材住宅、木の家を建てるときの費用など、どんなご質問もお気軽にご相談ください。

家族の笑顔があふれる、理想の注文住宅を、丸清と一緒にかなえませんか?