木の家を建てたいと思っている方に人気の「見せる梁」。
構造をあえて見せることで、おしゃれな空間を演出したり、部屋を広く見せたりできるため、木の家に取り入れる方が多いです。
梁は空間のアクセントとなり、雰囲気づくりの決め手になるといっても過言ではありません。
「梁のある家に憧れているけど、デメリットってある?」
「梁のある家のおしゃれな事例を見て参考にしたい!」
これから木の家を建てたい!と思っている方の中にはこんな風に考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、木の家のプロである工務店「丸清(まるせい)」の視点から、梁のある家の魅力やメリット・デメリットについて解説します。
丸清は、国産材を自社で育てることで良質な木材を選別・製材し、木の特性を最大限に活かした家づくりをしています。
丸清が手がけた施工事例もたっぷりご紹介しますので、素敵な木の家づくりに役立ててくださいね。
梁のある家とは?
梁のある家とは、天井や壁に梁(はり)が見える状態で設計された住宅のことです。
梁は、垂直に立っている柱と柱の間を渡すように横方向に組まれています。柱を固定したり屋根などを支えたりする役目を担っているのが梁です。
とても大切な役割を持つ梁ですが、天井や屋根裏に隠されていることが多いため目にする機会は少ないのではないでしょうか。
木の梁をあえて露出させると、空間全体に木の温かみが生まれます。
構造が見えることでダイナミックさやどっしりとした梁の安定感が感じられるのも、梁のある家の魅力と言えるでしょう。
梁の種類
梁には、大きく分けて2つの種類があるって知っていましたか?
・化粧梁
それぞれの特徴と違いがわかるように説明していきますね。
あらわし梁
普通は天井の中に隠れて見えない梁を、あえて見えるように仕上げたものが「あらわし梁」です。わざと構造を見せることでデザイン性を高める目的があります。
木の家であらわし梁を採用すると、空間が立体的になり木の存在感や力強さを感じられます。
化粧梁
化粧梁とは、梁を模した部材を天井や壁に取り付けたものです。そのため、梁本来の強度や機能性は備えていません。
あらわし梁よりも安価で、手軽に空間にアクセントが付けられるのが化粧梁の特徴です。
梁のある家のメリット
梁がある家には以下のようなメリットや魅力があります。
・木の温もりを感じられる
・デザイン性が高い
1つずつお伝えしていきます。
開放感がある
梁をあえて見せることで天井裏がなくなるため、天井が高くなり空間に開放感が生まれます。特に、リビングやダイニングなどの広いお部屋では、梁があることで空間の広がりを感じられ、開放的で居心地の良さが実感できます。
天井が高くなることで通気性も良くなり、風通しのよい快適な居住環境になるのもメリットです。
木の温もりを感じられる
木の梁をあえて見せることで、自然素材の美しさや木の温かみが感じられます。
梁の木目や色合いは一つとして同じものがなく、自然の美しさをそのまま室内に取り入れられるのも特長です。
空間に表情が生まれる
梁は、インテリアデザインのアクセントとしても活躍します。梁を見せることで、シンプルな空間に奥行きと立体感が生まれ、デザインのバリエーションが広がります。
梁に照明を取り付けたり、装飾を加えたりすることでおしゃれで個性的な空間を演出することも可能です。
木の梁は、和風デザインの家にもモダンな洋風の家にも自然になじんでくれるのも嬉しいポイントです。
梁のある家のデメリット
一方、梁のある家には以下のようなデメリットもあります。
・家具の配置が制限される
・ホコリが溜まりやすい
デメリットも知ったうえで梁のある家を建てると後悔が少ないです。
冷暖房が効きにくい可能性がある
梁のある家は縦の空間が確保できている分部屋が広くなるため、その分冷暖房の効きがイマイチになってしまうデメリットがあります。
冬場は特に、温かい空気が上昇してしまうことにより居住スペースが寒いといったこともおきかねません。そのため、床暖房やサーキュレーターの活用が必要になることもあります。
しかし、丸清が手がける木の家は高断熱・高気密住宅ですので、夏場は涼しく冬場は暖かいのが特長です。冷暖房の使用を最小限にしても、一年中快適に過ごせます。
家具の配置が制限される
梁の位置によっては、家具の配置が制限されることがあります。特に、大きな梁が低い位置にある場合、家具や照明器具の設置場所に工夫が必要です。
梁の下に置く家具は高さに制限がかかるため、インテリアのレイアウトが難しくなるケースもあります。設計士とよく相談のうえ梁の位置を決めることが大切です。
ホコリが溜まりやすい
露出した梁は、ホコリが溜まりやすいというデメリットがあります。定期的な掃除が必要ですが、高所作業となるため安全に配慮しながら作業してください。
無垢材の床や壁にはホコリや汚れが溜まりにくので、梁の掃除の頻度を減らしたい方やアレルギーが心配な方には、木の家が断然おすすめです。
梁のある家づくりを成功させるポイント
梁のある家づくりをかなえるために大切なことは、信頼できる建築会社を選ぶことです。経験豊富な業者は、梁の設置に関する技術やノウハウを持っているため、高品質な家づくりがかないます。
施工前に詳細な打ち合わせを行い、自分の希望や要望を建築会社にしっかりと伝えることも大切です。
日頃から色々な木の家をチェックし「いいな」と思ったものをストックしてみましょう。素敵だなと思った木の家をベースに、自分たちはどうしたいかを考えてみることで、イメージどおりの家に近づけられます。
木の温かみあふれる梁のある家の施工事例
ここからは、丸清が作った梁のある家をご紹介します。
あらわし梁に照明を取り付けた事例
シンプルな組み立てのあらわし梁がモダンさを演出しています。
照明を取りつけおしゃれな雰囲気に。
あらわし梁と吹き抜けを組み合わせた事例
ログハウス的な要素をプラスした遊び心のあるリビング。
大きな吹抜けから優しい陽射しが降りそそぎ、真冬でも昼は暖房なしで暖か。
梁をアクセントに取り入れた事例
明るく開放感のあるリビングダイニングキッチン。大きな梁がシンプルな空間の中でアクセントになっています。
木目の美しさを梁に活かした事例
丸清ならではの木目が美しい柱と梁が特徴。
床には無垢の天竜の杉を敷き、壁には漆喰と珪藻土の良さを持った塗り壁材を使っています。
大きな梁で木の存在感を出した事例
存在感のある梁を家の中心であるリビングに設置。
木をふんだんに使った温もりあふれるお家ができました。
丸清が手がける梁のある家の特徴
ここで、私たち丸清が手がける梁のある家の特徴をご紹介させてください。
高品質な木材を使用
私たち丸清は、静岡県天竜地区で育った天竜材を使用し家を建てています。
天竜材が育林される地域は温暖で雪害が少ない気候が特長。そのため、まっすぐで加工しやすい木々が育ちます。さらに、天竜材は時間をかけてゆっくりと育つ特性を持っているため、粘りがあって目が詰まった、強度の高い木材となります。
天竜材で建てた家は、まるで森林浴をしているような癒される木の香りや心地よい手触りが感じられます。
熟練の職人による丁寧な仕上げ
丸清が誇る大工たちは、熟練の技と豊富な経験を持つ職人ばかりです。
無垢材の扱いはとても難しく、経験の浅い大工さんでは対応できないこともあります。
丸清が建築を依頼するのは、丸志木材・丸清に協力して頂いている大工の会「丸志匠の会」に所属する職人たち。天竜杉や木造の家造りへの深い愛情を持ち、日本の伝統的な建築技術を受け継いでいます。
ひとつひとつの家に心を込め丁寧に美しい木の家を作り上げています。
デザイン性と機能性を両立
丸清が建てる梁のある家は、おしゃれさと機能性を両立させています。
丸清が建築する木の家は、全棟耐震等級3です。梁を露出させるデザインにしたとしても、それは変わりません。
また、木材は、鉄骨やコンクリートと比べると熱伝導率が低いです。外からの熱や冷気を通しにくく、寒い季節も室内を暖かく保てます。梁を露出させることで冷暖房が利きにくくなるというデメリットは、丸清の木の家ではあまり心配しなくても大丈夫です。
自然エネルギーを活用するパッシブデザインに対応
丸清が作る木の家は、太陽の熱や風などの自然の力を最大限活用する「パッシブデザイン」に対応しています。
パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風といった自然エネルギーを利用した設計技術のことです。
住宅の立地や環境を十分に見極め、屋内の風の通りを予測して、窓の大きさや配置を決定します。「日射遮へい」を設計に取り入れれば、夏も涼しいです。
パッシブデザインは、住む人の快適な暮らしを実現するとともに、自然との共生を意識した設計と言えますね。同時に、エネルギー消費を抑えることで、地球環境にも優しい住まいを実現します。
お客様の要望・予算に合わせた木の家を製作
丸清では、お客様のご要望や予算に合わせて木の家をつくります。
丸清の見積もりは非常に明朗。それこそ、パーツ1つひとつの値段まで細かく提示するので、とてもわかりやすいと評判です。コストダウンのご要望にも、適切なアドバイスができます。
経験豊富な設計士・家づくりアドバイザーが、家づくりのお悩みや質問にお答えします。ぜひお気軽にご相談ください!
梁のある家づくりなら木を知り尽くした丸清へ
梁のある家は、空間を広く見せ、開放感が生まれるのが特徴です。
梁の種類やメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った梁を選びましょう。
丸清は、高品質な梁でお客様の理想の梁のある家を実現します。
梁のある家に興味がある方は、ぜひ丸清へご相談ください!
梁のある家の施工事例をもっと見たい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてくださいね。